
明治以降のパンの歴史
ようやく日本でパンらしきものが作られるようになったのは江戸後期から明治に入る途中でした。ただ、この時代のパンは現在の乾パンのような扱いで、戦地に赴く兵隊たちの保存食としてパンが作られていました。その後、明治になり文明開化の波が押し寄せると、上流階級の人達の間で洋食の文化が浸透し始め、その中でパンも多く食べられるようになりました。しかし、この時代も一般庶民の間では全く関係のないもので、本格的に日本にパンが広まったのはつい最近、昭和の半ばごろの高度経済成長期でした。
昭和以降
昭和になり、高度経済成長によって著しく日本人の食文化が変わりました。庶民のほとんどが中流家庭となり、様々な洋食文化が家庭に浸透していったのです。家庭の中でも夕食にはパンとワインが並ぶなど、日本の食卓がガラリと変化した時代でもありました。ドイツから入ってきたパンの製法は小麦粉と水、塩とシンプルで食卓パンとして今も残っていて、フランスから入ってきたパンの製法はバターや砂糖が使われるお菓子に近い菓子パンとして今も作られています。日本独自のパンとしては、明治時代から作られるようになった日本のスイーツ餡子をパンの中に入れたあんぱんや、甘い丸い生地にクッキー生地をのせてやいたメロンパンなどがあります。また、コーンやポテトにマヨネーズをのせたり、コロッケや焼きそばなどをはさんだ調理パンも日本オリジナルのパンとなっています。