
パンの生まれた地
現在より5,000年ほど前、現在のイラクにあたるメソポタミアでは小麦の栽培が行われ、小麦を挽いてお粥状にしたものや、それを発酵させたパンの原型のようなものがすでに行われていたと考えられています。いわば、パンの歴史はこの中東から始まったともいえるでしょう。ドロドロのお粥状にしたものを放置していたところ、気温や湿度の高い地域では自然発酵していたと考えられます。はじめのうちは酸味や腐敗臭なども感じられ廃棄していたと思われますが、勿体ないと火を入れてもいたところ、香ばしいパンが出来上がったと言われています。
ピタパン
現在この地域で食べられているパンはピタパンと言われるパンで、丸く平たく、中が空洞になっていて、そこに豆を煮たものや肉の焼いたものを挟んで食べられています。ピタパン自体は小麦、水、塩、砂糖、イースト菌とシンプルな材料で、1時間ほど発酵させたあと、高い温度に設定したオーブンで短時間で焼き上げます。そのため、内側が空洞になるのです。このピタパンはイタリアへ渡り、ピッツアの生地の元とされるフォカッチャとなったとも言われています。